正確な診査・診断をするために
いちば歯科では正確な診査・診断をするために、以下の内容(優先順)を重要視しています。
- ①患者さんのお悩み(主訴)をしっかり把握する。
- ②医師の目でしっかり「診る」「触る」。
- ③レントゲン撮影などの検査にて確認する。
まず、はじめに
患者さんのお悩みをしっかり把握することから始まります。
診査・診断の上で最も重要なことは、患者さんの悩み(主訴)をしっかり聴くことだと考えています。
なぜなら、どんなにテクニックを持った歯科医が治療を行いレントゲン上ではきれいなお口の状態であっても、患者さんが痛みや違和感を感じれば満足のいく治療とは思えないからです。
また、会話の中で患者さんお一人お一人の生活スタイルや嗜好などから治療の提案方法も変わってくることもあります。
お一人お一人にあった最良の治療を導き出すには、まず患者さんのお話に耳を傾けること。これが最も重要なことと考えています。
つぎに
「診る」「触る」ということは、患者さんが思っているより大切なことかもしれません。
特に歯ぐき(歯肉)の状態は、よく見て、ていねいに触って判断します。歯ぐきの色の変化を確認したり、歯科用拡大鏡を用い、裸眼では見ることのできない歯の内部の状態をより正確に精密に把握します。
また、歯や歯ぐきの固さを触ることである程度、原因の予測をつけることができます。
さいごに
確認としてレントゲン撮影などの検査を行います。
実際には、レントゲン撮影に頼るだけでは診断がつきにくいことも多く、患者さんからのお話(主訴)と視診、触診が最も重要だと考えています。
誤った診断をしないために
実際に「歯が痛い」という症状の例をとっても、原因は虫歯だけでなくさまざまな例が考えられます。
症状 |
考えられる病名 |
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歯が痛い |
急性歯髄炎、急性根尖性歯周炎、急性智歯周囲炎、急性上顎洞炎、急性外傷性神経炎、帯状疱疹、三叉神経痛、咬筋、側頭筋、胸鎖乳突筋の筋・筋膜疼痛、片頭痛、群発頭痛など |
その他、「歯肉の腫れ」「口内炎」「咬みあわせ」「味覚障害」についても、さまざまな病名が疑われます。
ここで誤った診断をしてしまうと、抜かなくても良い歯を抜いたり、削ったりすることで間違った治療につながってしまいます。このようなことから、当院ではレントゲンだけに頼らず正確な診断・診査のために患者さんのお話をしっかり聴くことはもちろん、視診・触診で必要な器具や機械を取り揃えています。
また、当院では現時点ではCT(コンピュータ断層撮影)の導入をしておりません。
被ばく量のリスクがあること、また一部の特殊なケースでは保険治療が認められていますが、全ての保険治療では認められていないこと、視診・触診をしっかり行えば通常のレントゲン撮影で診断がつき、治療費もかからないため必要がない と考えております。